不動産サイトで集客するためのキーワード選定の基本
SEO対策をする上で、目標キーワード設定は最も重要なプロセスになります。
自社のWebサイトやページについて、「どのような検索キーワードで上位表示を目指すのか」を決める必要があります。
目標キーワードとは
自社のWebサイトをどのようなキーワードで上位表示させるのかを目標化したものです。
目標キーワードを選定するためには、次のことを知る必要があります。
1.キーワードの上位表示難易度による分類
2.検索ユーザーの検索意図に沿った分類
1.上位表示難易度による分類
キーワードは上位表示の難易度により3つに分類されています。
(1)ビッグキーワード
(2)ミドルキーワード
(3)スモールキーワード
ビッグキーワード
ビッグキーワードは、検索ボリューム、検索結果件数が共に多く、競争率がとても高いキーワードです。
そのため、上位表示がとても困難です。
ビッグキーワードで上位表示を実現するためには、数年以上の長い期間が必要となります。
比較的短期間で上位表示したとしても、競合他社も同じキーワードで上位表示を狙っているため、時間とともに検索順位が落ちることがあります。
また、ビッグキーワードで上位表示されているWebサイトは、SEOに力を入れている大手企業や業界で力を持っている大規模なポータルサイト、口コミサイトであることが多いです。
不動産業界であれば、SUUMOやathomeなどの大手ポータルサイトが、ビッグキーワードで上位表示されています。
中小零細企業の場合、このような大手企業やポータルサイトがライバルとなるため、ビッグキーワードで上位を狙うことは現実的ではありません。
不動産業におけるビッグキーワードの具体例
ミドルキーワード
ミドルキーワードは、上位表示難易度がビッグキーワードとスモールキーワードの中間程度のキーワードです。
検索ボリュームがビッグキーワードの次に多いため、中小零細企業が上位表示を狙うべきキーワードです。
多くのミドルキーワードで上位表示を獲得すれば、自社のWebサイトへのアクセスも増え、成約も見込めます。
不動産業におけるミドルキーワードの具体例
● マンション売却 税金
● 住宅ローンシミュレーション 計算
● 不動産投資 リスク
スモールキーワード
スモールキーワードは、検索ボリューム、検索結果件数共に少なく、競争率が低いキーワードです。
そのため、比較的上位表示しやすいです。
ビッグキーワード、ミドルキーワードは競争も激しく短期間で上位表示は難しいため、まずはこのスモールキーワードから上位表示を狙っていきましょう。
不動産業におけるスモールキーワードの具体例
● マンション売却 税金 確定申告
● 実家を相続 相続税
● マンション購入 相場
「ビッグキーワード+物件のアピールポイント」「ミドルキーワード+物件のアピールポイント」はスモールキーワードとして考えてください。
このようにビッグキーワードやミドルキーワードに物件のアピールポイントを複数並べて、一つの検索キーワードとして考えることを複合キーワードといいます。
複合キーワードはロングテールSEOを実践する上で重要な検索キーワードとなります。
例えば、
● 鎌倉 賃貸 ペット可 オール電化
● 天神 賃貸 一人暮らし 女性専用
などになります。
2.検索意図に沿った分類
キーワードは検索ユーザーの検索意図から3つの種類に分けることができます。
(1)指名検索キーワード
(2)購入検索キーワード
(3)情報検索キーワード
指名検索キーワード
指名検索キーワードは、企業名やサービス名などの固有名詞で検索するキーワードです。
ユーザーが固有名詞で検索する際は、何かしらのアクションをする可能性が高いです。
そのため、最も成約率の高いキーワードとなります。
しかし、企業名やサービス名などの指名検索キーワードで検索されるには、自社名を多くの人に知ってもらう必要があり、広告チラシやTVCMなどの認知活動が必要になります。
具体例としては、「アットホーム」や「○○不動産」などが当てはまります。
購入検索キーワード
購入検索キーワードは、ユーザーがモノやサービスを購入するときに検索するキーワードです。
ユーザーが自分の問題を解決するためのキーワードなので、それはそのまま「売上に繋がるキーワード」になることが多いです。
そのため、非常に競争率の高いキーワードとなっています。
多くの不動産会社やポータルサイトが、この購入検索キーワードでの上位表示を狙っているため、競合の多いエリア名で上位表示を狙うには、他社に負けない情報量が必要になります。
具体例としては、「賃貸マンション 千代田区」や「中古マンション購入 博多区」などが当てはまります。
情報検索キーワード
情報検索キーワードは、ユーザーが抱えている疑問を解消するために検索するキーワードです。
ユーザーが自分の疑問を解消するためのキーワードなので、直接的に売上に繋がらないキーワードです。
しかし、継続的に疑問を解決するコンテンツを提供し、情報検索キーワードで上位表示を獲得することで、購入検索キーワードでの上位表示を目指すことができます。
スモールキーワードを選定すれば比較的上位表示が狙いやすく、見込客やアクセス数を増やすために欠かせないキーワードとなります。
具体例としては、「実家を相続した場合の相続税はいくら」や「自宅を早く売却したい時の手段」などが当てはまります。
まとめ
今回は、集客するための目標キーワード選定のための基礎知識を解説しました。
今から本格的なSEO対策を始める場合は、まずは情報検索を意識したスモールキーワードを選定することが、短期間で上位表示するポイントとなります。
各キーワードの特性を理解し、競合サイトがどんなキーワードで対策しているかも確認しながら、目標キーワードを定めていきましょう。
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問 題指名検索とは、「アットホーム」や「スーモ」などの企業名やブランド名で検索することである。
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問 題情報検索キーワードとは、「賃貸マンション 千代田区」や「中古マンション購入 博多区」などモノやサービスを購入する時に検索するキーワードである。
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問 題購入検索キーワードとは、「相続した実家を売却すると税金はいくら」「自宅を早く売却したい時の手段」など検索ユーザーが抱えている疑問を解消するための検索キーワードである。
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問 題売上を上げるキーワードは指名検索キーワードだけである。
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問 題情報検索キーワードとは、成約率が最も高いキーワードである。
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問 題指名検索キーワードは、競争が激しく上位表示は難しい。
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