コアアップデート対策で重要なE-A-Tとは?Googleの評価基準と対策について
コアアップデートで重要視されているE-A-Tとは?
コアアップデートを機に、GoogleはよりE-A-Tを重視するようになりました。
E-A-Tとは、ユーザーファーストかつ正確な信頼できる情報を提供できているかの指標です。
E-A-TはE(Expertise)=専門性、A(Authoritativeness)=権威性、T(Trustworthiness)=信頼性の3つの要素から構成されます。
以下、詳しく解説します。
E(Expertise)=専門性とは?
そのコンテンツが特定の分野における専門性を有していることを指します。
具体的には、
● テーマが統一されていること
● 問題解決に役立つこと
● 最新の情報を得られること
● 網羅的な内容であること
など、そのコンテンツがテーマに対して特化した内容であり、深く専門的な価値を得られるものであることが重要です。
不動産に関するテーマひとつとってみても、素人である一般人が運営するブログサイトよりも、専門知識を持った不動産業者によるサイトの方が専門性という観点において評価は高くなります。
A(Authoritativeness)=権威性とは?
サイトやコンテンツを運営する個人や企業(団体)が、特定のテーマにおいて優れていると認められていることを指します。
具体的には、そのコンテンツが他社サイトで紹介されている(被リンク)などを通じて、客観的に見て第三者からの評価が得られているか?社会的認知度や評判が高いか?が重要なポイントとなります。
例えば、高品質な情報を提供する下記2つのコンテンツがあると仮定します。
A 他社サイトから多数紹介されていたりコンテンツ作成者や運営者が本を出版している
B 運営者情報が特定できず認知も広がっていない
権威性という観点からだとAのコンテンツの方が評価が高くなります。
T(Trustworthiness)=信頼性とは?
サイトおよびコンテンツの内容が信頼に値するものであることを指します。
具体的には、
● コピーコンテンツではないか?
● サイトはSSL化対応されており安全性が担保されているか?
● 運営者情報、企業情報、利用規約が明確に開示されいてるか?
など、そのコンテンツが匿名性の高い運営者によるものではなく、どこの誰なのか存在が証明できることや、サイトそのものの安全性についても評価基準となります。
E-A-Tを高めるための対策について
ここからは前述のE-A-Tの基本を踏まえ、E-A-Tを高めるためにそれぞれどのような対策をすればよいのかを解説します。
コンテンツの改善は一朝一夕には難しいですが、ポイントに留意して日々コツコツ取り組むことが重要です。
専門性を高めるには
エリアやサービスに特化したホームページにする
不動産サイトを運用する際、やみくもに不動産全般の内容を掲載しても専門性が薄れてしまいます。
自社の主要営業エリアや、主力のサービス(不動産売却、買取、任意売却など)にテーマを絞ってコンテンツ作成・発信を行うことをお勧めします。
特にエリアを絞る場合は、市区町村レベルよりももっと詳細に限定しそのエリアに特化したコンテンツを作成すると専門性を高めることにつながります。
例:横浜市青葉区→△ 横浜市青葉区あざみ野→〇
専門知識をページやブログで発信する
一般ユーザーからすると不動産分野は複雑で難しい印象を持たれやすいため、専門家が情報発信を行うことが重要です。
普段の営業活動においてお客様から聞かれやすい内容をテーマにコンテンツを作成すると、内容に深みや説得力を持たせることができます。
自分の体験やお客様の声など、一次情報を発信する
コンテンツ作成・発信の際、ただ一般的な情報ばかりを掲載していてはコンテンツのオリジナル性に欠けてしまうため、一次情報と二次情報の違いに留意することがポイントとなります。
一次情報とは
自分が直接体験・経験して得たオリジナル性の高い情報を指します。顧客と対話する中でのふとした気づきや所感、顧客からの口コミなどが該当します。一次情報はコンテンツ作成者自身でしか生み出せない貴重な情報といえます。
二次情報とは
自分の直接的な体験・経験による情報ではなく、誰かが生み出した情報(=一次情報)をコピーしたり、ネットの情報を参考にしたりといったオリジナル性が低い情報を指します。不動産売却の流れや税金に関する基礎知識といった項目も二次情報に該当します。
一次情報は自身の体験・経験を基にしており、オリジナル性が強い良質なコンテンツとみなされるため、SEO上の評価において非常に重要です。
不動産コンテンツ作成時は、実際に自身が普段の営業活動時に感じたことや、成約時のお客様の声などを積極的に掲載するようにしましょう。
権威性を高めるには
権威性のある資格を取得しプロフィールに掲載する
専門資格を取得してプロフィールに掲載すると、権威性における差別化につながります。
不動産業は宅建の資格をはじめサービスによっても様々な専門資格が存在するため、取得しているスタッフがいる場合はすべて掲載するようにしましょう。
権威性の高いサイトからリンクを獲得する(大手ポータル・団体など)
SUUMOなどの大手ポータルサイトや不動産に関する団体等権威性の高いサイトからリンクを獲得することも、権威性の評価におけるポイントです。
被リンクを獲得するためには、日々の情報発信を通じて「良質なサイト」であることを示すことが重要となるので、日々の積み重ねを大切にする必要があります。
信頼性を高めるには
ページ内で信頼性の高い関連情報を引用・リンクする
コンテンツの信頼性を担保するために、信頼性の高い関連情報については積極的に引用リンクを貼ることをお勧めします。
信頼性の高い関連情報によって、メインのコンテンツに関しても説得力を持たせることができます。
店内やスタッフの写真を掲載し、安心感を与える
店内の外観・内観やスタッフの写真を掲載することで、実際に来店した際の具体的なイメージを持つことができ、信頼性につながります。
顔出しに抵抗がある場合は、イラストで代用するなど工夫をするとよいでしょう。
成約実績や解決事例など根拠を示すデータを掲載する
成約実績、解決実績などの具体例を掲載することで、データ上の信頼性も高まります。
このような実績・事例を読み込んで来店をするユーザーも多いため、掲載可能な実績はすべて載せるようにしましょう。
お客様の声を掲載し信用を高める
来店を検討しているユーザーはお客様の声、いわゆる口コミを重視します。
第三者から好意的な評価を得ているサービス・商品は自分にとってもきっと良いものだろうと思う心理が働きます。
そのため、お客様アンケートやGoogleビジネスプロフィールでの口コミは積極的に紹介し、サイトを訪問したユーザーにも信頼感をアピールするようにしましょう。
2023年の動向ではE-E-A-Tに注目が集まっている
2022年12月、Googleは「検索品質評価ガイドライン」を更新したことを公開しました。
このガイドラインこそこれまで「E-A-T」として認知されていたものですが、今回の更新により「E-E-A-T」という新しい評価ガイドラインとなりました。
このたび、検索結果の評価を改善するために、E-A-T に E(経験)を追加しました。 つまり、実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど、コンテンツにある程度の経験が織り込まれているかどうかも評価されます。 状況によっては、そのトピックに関連して実体験をもつ人が作成したコンテンツが最も高く評価される場合もあります。
Google 検索セントラル:品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加
E-E-A-Tは既存のE-A-Tに新たにE=Experience(経験・体験)を付け加えたものです。
E=Experience(経験・体験)とは、コンテンツ作成者が持つ実体験や人生経験を意味します。
コンテンツがどのような経験に基づいて作成されているか、またその経験に深みがあるかが重要視されます。
不動産業界歴の浅い人間もしくは一般人が作るコンテンツよりも、業界歴10年以上のベテランの人間が自身の営業の経験や、その際に感じたことを基に作成したコンテンツの方がSEO上の評価は高まります。
E=Expertise(専門性)の部分でも一次情報の重要性について触れましたが、E=Experience(経験・体験)では今まで以上に重要視されるということになります。
まとめ
ここまで、E-A-T(E-E-A-T)の重要性と、不動産コンテンツでどのようなことを発信すればよいのかという観点で解説を行いました。
これからは今まで以上にE=Experience(経験・体験)の重要度が高まってくるため、オリジナル性の低い情報はGoogleからの評価が上がりにくくなる傾向にあります。
不動産の場合だと、以下のような記事です。
● 媒介契約の種類を説明した記事
● 不動産に関する税金の一般常識を解説した記事
● 物件に関する基本情報
普段の営業活動での気づきや、実際にお客様からいただいた口コミなどをコンテンツ化し蓄積していくことで、「実際に店舗に来店したような疑似体験ができるサイトやコンテンツ」を提供することが真のユーザーファーストにつながり、結果的にSEO上の効果を高めることにもつながります。
Webサイトやコンテンツを通じて、Web上でお客様をおもてなししているという観点を忘れず、お客様目線のサイト運営を心がけていきましょう!!